ドライビングシミュレータ活用事例

ドライビングシミュレータ活用事例

感性予測モデルの構築、ヒューマン・マシン・インターフェースの検討・評価、新機能コンセプトのマーケティング調査などの活用事例をご説明します。

人の安心感を定量化する感性予測モデルの構築

自動運転システムは、安全であることに加え、乗員に安心感を与えてシステムを信頼してもらうことが重要です。例えば、他車が接近しているにも関わらずレーンチェンジを強行するような制御は、乗員に恐怖感を与えます。一方、必要以上に車間距離を取った減速や停止は乗員にじれったい印象を与えます。
多くの人にとって信頼される自動運転システムを目指し、安心感の定量化に必要なデータの収集にVTDが活用されています。

  • 人の感性の説明に必要となる大量のデータを蓄積するために、被験者に安定した刺激を与えることができるドライビングシミュレータを使用
  • 人の安心感に寄与する要素を特定し、それらを再現・計測できるVTD環境(表示装置・生体デバイス・カメラ・シナリオコンテンツなど)を構築
  • ドライバ行動・生体情報・シミュレーションログ等の情報を時刻同期した状態で統合計測ソフトウェアに集約

次世代HMIの検討・評価

先進運転支援機能や自動運転といった安全性や利便性を向上させるシステムは、ドライバーが正しく理解し使用することで、システムの本来意図した目的が果たされます。そこで重要な役割を果たすのがヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)です。自動車メーカー各社にはクルマからの意図や機能を早く、そして正確にドライバに伝える機能の実装が求められています。
VTDは導入後であっても新たな課題やニーズを取り入れて評価領域を拡張していくことができます。新しいコンセプト機能や試作段階のデバイステストが可能となり、開発競争が進む次世代HMIの検討・評価に活用できます。

  • 首都高C1など実道路が再現された環境で、タッチ操作、音声、ジェスチャー、振動シートベルト等、開発中のHMIデバイスを体感して効果を検証
  • 実走行では再現が難しいテストシーンもバーチャル空間で繰り返しテストが可能

運転中の注意状態を維持する五感刺激の研究

運転支援のアラート機能は、時にドライバーを驚かしたり、煩わしく感じさせてしまうことがあります。ドライバーに注意を促す一方で不快感を与えない適切なアラート機能がこれからの自動車には不可欠です。
一部の自動車メーカーでは、人の注意を望ましい状態に維持する適切な五感への入力刺激の研究が行われています。ISIDはVTDの設備だけではなく、評価指標の定義や評価シナリオの選定など感性設計のコンサルティングサービスも含めてご支援しています。

  • プロジェクトメンバーでワークショップを行い運転中における理想的な注意状態を定義
  • 先行研究を調査し、適切な注意状態に誘導できる可能性のある、人にとって煩わしくない五感刺激の入力案を検討
  • 運転中における注意状態の定量化手法を構築
  • 五感刺激の入力をパラメータとしてVTDを使った注意状態制御の実験を実施

新機能コンセプトのマーケティング調査

新しいコンセプトの有効性を確認するためには、アンケートや体験会を通じて消費者から直接意見を収集することが効果的です。
ISIDは、Webを活用した数万人規模のアンケート調査や、VTDを用いた一般消費者の体感調査により、市場の声に裏付けされた価値のあるデータ収集を支援します。VTDは可搬型で設置要件が低く、一般の会場に移設して使用できるため、社名を伏せた状態で一般消費者によるテストを実施することが可能です。

  • 未発表の新機能をVTDで再現して一般消費者に体感してもらって意見を収集
  • 新機能にフォーカスして評価してもらえるようなデモコンテンツ(車両モデル、シナリオ、コース)を作成
  • 特設会場でのテストのため、社名を伏せた状態でのテストが可能

走行試験の再現とチームでの体験共有

自動運転車の公道試験は開発者全員が体験できるものではなく、ログデータや映像、ドライバーのコメントなどから状況を推察して対策を検討します。しかし実際には公道でどんな事象が起きたか関係者に伝えにくい情報も多く、チーム内で課題認識の統一やコミュニケーションの円滑化が課題になる場合があります。
VTDを活用することで、自動運転走行における不具合事象の再現が可能になりチーム内で安心感や快適さをといった感覚まで含めた議論ができるようになります。

  • 公道試験前にバーチャルな仮想環境でテストケースの絞り込みを実施
  • 走行ログ情報と360度実写映像で自動運転の公道試験の状況を再現
  • 試験走行で起きた問題をオフィスで再現・体験しながら、チームで対策を協議

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